コンサート(ハーモニーホールふくい)に・・・
友人に誘われて山田和樹指揮『スイス・ロマンド管弦楽団』のコンサートに行ってきました。純クラシックのコンサートは何年ぶりでしょうか。大分雰囲気は変わってきたように思いますが・・・やはり堅苦しい会場の雰囲気でした。普段着のままでコンサートに来る方は少数派です。かなりの皆さんドレスアップして聞きに来ておられるようです。このコンサートにはヴァイオリンに福井県とゆかりのある『黒川 侑』さんが出ています。私が現役のころお世話になった会社の元社長のお孫さんにあたる人です。お顔を見るとどことなく似ているところがありました。
指揮者の方も含めてまったく知識を持ち合わせていませんでしたが、演奏を聴くと素晴らしいものでした。福井ではあまり話題を聞いていませんでしたが、インターネットで見てみるとかなりのファンがいるようです。
いつも思うのですが演奏者の才能は・・頭の中はどのようになっているのか不思議に感じます。オタマジャクシが次から次へと浮かんでくるのでしょうが、それらをすべて記憶して脳の指令に応じて指先が寸分の狂いもなく動く運動神経・・・黒川侑さんはヴァイオリンです。左手で弦を操り、右手で弓を引く…演奏した曲目はヴァイオリン協奏曲二長調op.35という1時間弱にわたる曲目です。見事に演奏されて会場の割れんばかりの拍手を受けていました。指揮者の山田和樹さんをじっと観察して見たのですが、すごいですね。若かりし頃私もブラスバンドの指揮をさせられたことがあるのですが・・・私の場合音楽に合わせてタクトを振っているだけでしたが、プロの世界はまったく違います。よく見ているとコンマ何秒の差でタクトを先に振っています。演奏者も指揮者の顔をじっと見てタクトの指示に従っています。
代々続く黒川侑さんの家系は技術ばたの理系家族と思っていましたが芸術畑の才能も合わせて持っている系統だったのですね。凡人には凡人なりの才能がある人もいますが努力だけではどうにもならない世界も尾存在します。もちろん才能に合わせて努力が持っている才能を開花させるのでしょうが・・・絵画などの才能と違って音楽の世界はすごい世界だと思います。才能を開花させるための練習という努力は人並みの量ではないでしょう。演奏の姿を見てそれを感じました。
クラシックコンサートの世界はトークがほとんどないことが残念です。黒川さんのトークが聞けるかなと期待したのですが話をされる時間はありませんでした。テレビで放送される『題名のない音楽会』のような演奏曲の説明などをしてくれると、もっと親しみを持てるようになると感じます。ほとんど演奏者が黙って出てきて、黙って演奏して、黙って下がる・・・・これが伝統なのでしょうが・・・・演奏が始まると会場の観客は約1時間ほど固まってしまいます。息も殺して静かに聞き入っています。演奏が終わると割れんばかりの拍手です。これがクラッシックコンサートの歴史で今も続けている。
最近のチケットには座席シートの場所が書かれているのですね、一枚一枚違う印刷です。昔はこのようなことはできなかったでしょう。たぶん今はコンピュータで一枚一枚計算するというか座席を印刷するソフトウエアでやっているのでしょう。便利ですね・・・このようなチケットなのにもかかわらず、会場の係りの人に案内されてくる人もいます。????不思議ですね・・・・まあ兎に角も楽しんできました。